お酒を飲むことで長く生きることができたら、幸せですよね!
悲しいことに、そうではないという研究がアメリカで発表されました。
米科学振興協会の年次総会で先週発表された研究では、90歳以上の人々が適度な量のお酒を飲む習慣があることを明らかにしました。
90歳以上の人のうち、毎日ビールやワインを2杯飲む人が18%にのぼり、早期に死亡する危険性が減少したとのことです。
しかし真実は少し異なります。
この研究は、より長生きできる健康な人たちが、お酒を飲むことができることを示しています。
なぜなら、健康だからお酒を飲むことができるのです。
アルコールと寿命研究の罠
その研究が誤解を招く理由は次の通りです。
この研究はそもそも、一般的な90歳以上の人々のライフスタイルの習慣を観察した観察研究でした。
お酒を飲むという習慣は、研究者が高齢者に発見した1つの傾向です。
第二に、この研究では無作為化が認められていないため、せいぜい90歳代のとライフスタイルの一部としてとらえられます。
研究集団がより長生きした原因は、お酒ではなく健康だったからでした。
この特定の高齢者が長生きした本当の理由は、特にお酒を飲むことが理由ではなく、彼らが健康であるという事実です。
彼らの消化吸収排泄のプロセスは、食べ物、飲み物、環境毒素など、摂取するあらゆるものに影響していました。
睡眠も同様に傾向があり、睡眠は平均して一晩6.5時間となっており、健康な人は睡眠がより少なくて済むからです。
人間の体内でアルコールがどのように作用するのでしょうか? – がんとの関連
いままでの研究でアルコールについてて分かっていることをまとめてみました。
アルコールはすべての癌の3.5%を占めています。
事実、アルコールはDNAに損傷を与え、より大きな癌リスクにさらされます。
さらに、アルコールを摂ると次のような不調があります。
・アセトアルデヒドと呼ばれるアルコール分解生成物にトゲが生じ、癌や遺伝子変異が起こります。
アセトアルデヒドは有害物質であり、二日酔いの有力な犯人の一人と考えられています。
・アルコールは、重要な細胞機能を調節する S–アデノシルメチオニン(SAMe)を枯渇させます。
またアルコールは鉄蓄積を引き起こし、ペルオキシナイトライト(活性酸素)を増加させます。
両方とも酸化ストレスを引き起こし、あなたの体が自然に解毒することを困難にします。
・アルコールは乳がん感受性遺伝子I (BRCA1、がん抑制遺伝子のひとつ)を不活性化し、乳房組織におけるエストロゲンに対するあなたの反応を増加させます。
つまり、乳がんにかかりやすくなるのです。
乳がんの既往がある場合は、アルコールは事態を悪化させる可能性があります。
あなたがより多くのアルコールを飲みたいのであれば、アンジェリーナジョリーが行った二重乳房切除術を選択することができます。
・蒸留しただけの純粋な精油(エッセンシャルオイル)を飲むと、マイコトキシン(かび毒)をはじめとする着色剤、砂糖、発酵副産物が発生し、それ自体が癌を引き起こします。
※飲んでも安全などと宣伝しているエッセンシャルオイルをみかけますが、アメリカでは飲めないというのが常識です。気を付けましょう!
どのように飲んでも体に良いことはありません。
お酒の健全な飲み方まとめ
お酒はあなたが毎日飲むべきものではありません。
あなたは時々、嗜好品としてお酒を楽しむことができます。
特にあなたよりよいお酒を選択し、その悪影響を受けないように気を付けた場合、長生きすることが可能です。
しかし、この研究をもっと飲む言い訳として暴飲暴食してはダメなんです。
そのような生活では、エネルギーが減少し、自ら老化を加速させているようなものだと思います。
私は、そんな人生が好きではありません!
最近は高齢化だのなんだのと、暗い話題が多いですが、私の考えは世間とは逆なんです。
多くの人が、健康であり、長生きできるのであれば、こんなに幸せな世の中はありませんよね。
そんな世の中に向けて、活動していきます!
みなさんも、一緒に健康で長生きして、楽しいお酒を飲んでいきましょう!