【成田山新勝寺】水断食体験記 １００時間の水断食を経験したことはありますか？
こんにちは。
実は、昨日まで成田山の断食修行に参加しておりました。
成田山で行われる断食修行は、古来から行われている仏教の苦行のひとつです。
仏教と、スティーブジョブズが入信していた「禅」の心にふれたいという気持ちと、なにより「水のみ」で行う断食が、自分の「心」と「体」にどのような影響を与えるのか？
身をもって体験したかつたのです。
断食は、成田山新勝寺の断食参篭道場で行われます。
道場に入ると「入道者心得」が迎えてくれます。
難しいルールは、ありません。
一、朝の護摩参拝に参加すること。
一、身の回りの整理整頓をすること。
一、禁酒、禁煙とすること。
一、他の断食修行者に迷惑をかけない。
一、境内を見苦しい恰好で歩かない。
一、世話係の言うことを守ること。
基本的にこれだけです。
参加する行事は、朝の護摩参拝と、15時のお経、説法（ない時もあります）のみです。
あとは、ほぼ自由にしており、成田山公園を散歩しても、写経をしても、読書をしていても、昼寝していてもＯＫです。
こんな自由な時間は、近年では、ほぼありませんでした。
しかも、デジタル機器は持ち込み禁止ですのでデジタルデトックスにもなります。
１日のスケジュールは、こんな感じです。
4:30～ 起床
4:55～ 健康チェック
5:30～ 朝護摩参拝
14:55～ 健康チェック
15:00～ お経、説法
18:00～ 門限
21:00～ 消灯
なんと贅沢な時間の流れなんでしょうか、修行とはいえ、本当に贅沢な時間を過ごすことができました。
空いた時間は、成田山公園を自由に散策したり、大好きな読書に没頭できました。
こちらは「文殊の池」
「雄飛の瀧」です。
鬱金（ウコン）の桜も見ごろでした。
公園を散歩していると、時間的、空間的に本当に贅沢な気分になります。
私は、時として所有にこだわって生きてきました。
それは時に、お金であったり、物であったり、「あれも欲しい、これもほしい」と。
でもね。ここにいるとそれが無意味に感じられるんです。
この公園は、誰が所有していようが「いま、ここ」にいるのは、私であり、私だけが感じとれる感覚があります。
禅の教えの中に「いま、ここ」という言葉があります。
いまここにいる、存在していることが「ありがたい」そして「すばらしい」ことであるということです。
「足るを知る」ということも実感できます。
寒さをしのぐには、畳の部屋と布団が有れば足ります。
そして、水さえあれば、飢えさえもしのぐことが出来ます。（笑）
そんな贅沢な体験ができるのが、この断食修行です。
ちなみに、断食前の体組成計は、こんな感じでした。
体重 76.5kg
体脂肪率 19.9%
なんとデブ（肥満）卒業しとりました。
タニタ的、理想のエリアに移動しました。
前回は「かた太り」だったからね。
単純にうれしい～。
皆さんは、断食というと、どのようなイメージをもっていますか？
お腹空いて、のたうち回ったり、がまんできなくて過食に走ったりしてしまうんではないか？
と思うかもしれません。
お腹空くかどうかは、やはり普段の食生活によるところが大きいです。
特に水断食の場合は、水しか飲まないので断食を経験したことがない方には、ちょっとハードルが高いかもしれません。
ちょうど、同じ日に同じ日数だけ修行に来ていた橋本さん（大学生）は、断食は初体験ですし、普段の食生活があまりよくないとおっしゃっていました。
橋本さんは、断食期間中かなりの空腹感に悩まされていました。
２日目には、エネルギーレベルも低下し昼に寝てしまい、夜には、目がさえて寝られないというようなこともあったようです。
これは、普段、体が燃やすエネルギーを糖質に頼っている証拠にほかありません。
私たちの体を動かすエネルギーは、いくつかのエネルギー源と、エネルギーを燃やす経路をもっています。
ただ普段の食生活が糖質にかたよったものになっていると、いざ食べものが入ってこなかった時に、うまく糖質以外のエネルギー源を使うことが出来ないのです。
今回の水断食でいうと、ボーンブロスや酵素ドリンクも飲みませんので、糖質由来のエネルギー源（グルコース、グリコーゲン）が早く切れます。
この糖質由来のエネルギー源は、通常、半日ほどしか貯蓄していませんので、２日目は、お腹が空いて力もでないという症状がでます。
ちょうど風邪を引いて力がでないような症状から、この状態を「ケト・インフルエンザ」と呼んだりします。
この症状も長くは続きません。
12時間から、24時間で症状が改善し、お腹も空かない楽な状態に入ります。
これが脂肪が燃えているサインです。
橋本さんや、他の修行者の方も、３日目から４日目あたりは、非常に体が楽でエネルギーあふれる経験をしていました。
私というと日ごろからの「プチ断食」効果もあり、１日目からお腹も空かかったですし、成田山公園を何週も散歩しながら、リラックスして過ごしていました。
断食における人間のエネルギー源の切り替えは次のようになっています。
１日目 血中内や、筋肉、肝臓に蓄えられたグルコース、グリコーゲンを燃やしエネルギーとします。
２日目 筋肉や蓄えられた脂肪を糖新生という形で糖質に変えて再利用したり、脂肪を脂肪酸という形で、そのまま利用したりします。
３日目 たんぱく質を燃やすのを節約し、脂肪を燃やすこに専念します。
つまり、３日目以降が脂肪を燃やす絶好の時間帯となります。
よく「断食で筋肉が減りませんか？」との質問を受けますが、断食の場合、筋肉を燃やす時間帯はかなり限定的となります。
ペンギンの雄が卵を、雪だけで何も食べず何ヶ月も温めるのをご存知ですか？
このペンギンや、マウスの研究結果では絶食している時のたんぱく質の使用量は、総エネルギー源の４％で、残りの96％は脂肪が燃やされていたことが判明しています。
例えばカロリー制限ダイエットでは、このようにうまくはいきません。
長期間のたんぱく質不足の状態を作り出し筋肉が細り、リバウンドしやすい体が出来上がります。
その点、断食は、一番効率よく脂肪を燃やす方法といえます。
これは、ボーンブロスでも酵素ドリンクでも水断食でも多少のエネルギー補給の違いがあるだれで、体の代謝にそれほどの違いはないと考えられます。
そして脂肪が燃えやすい体を作るのに最適なのが「プチ断食法」になります。
「プチ断食法」で体をならしておけば、脂肪代謝（ファットバーニング）にスムーズ切り替わり、空腹感もエネルギー不足も感じずに断食が行えます。
実際、私も４日間の水断食中も空腹感を感じることなく、終了することが出来ました。
さて、結果、体の変化（体重、体脂肪率、たんぱく質など）どのように変化したのでしょうか？
「断食」のすばらしい効果をお伝えしたいと思います。
ちなみに断食は、古の昔より伝わる健康法であり、今まで、とても多くの人が体験してきました。
キリスト教、イスラム教、仏教の三大宗教をはじめ、多くの宗教でも断食が実施されてきました。
医学の父である、ヒポクラテスも「満腹が原因の病気は空腹によって治る、月に一度断食をすれば病気にならない」と言い、治療として実施してきました。
近年、科学的にもいろいろなことがわかってきました。
水断食を行うと、次のようなヒーリングがおきてくることが判明しています。
• マイクロバイオームのリセット
• 細胞のオートファジー
• HGH(ヒト成長ホルモン)の増加
• 幹細胞の増加
• DNAのリセット
• ホルモンの最適化
• 脳機能の向上
• アンチエイジング効果
このすごさ伝わりますでしょうか？
腸もリセット、細胞もリセット、ホルモンもリセット、DNAもリセットでもって、脳機能が高まって、若返って、幹細胞まで増えちゃう。
ヤバくないですか？ この効果！
↓断食によるメリットはこちらから、
しかもね、
この水断食、お金かからないです。
コスパ良すぎませんか？
あっ、ちなみにですね。
成田山の断食道場は、二泊三日で、5,000円+健康診断費用3,333円です。
一泊追加しても、1,000円ですよ。
水断食に挑戦しない手はないのです。
そんな素晴らしいメリット満載の水断食で一番気になるのは、やっぱり「ダイエット効果」ですよね。
ということで、発表します！
細かい「体脂肪率」などは、タニタ食堂に行った時に確認するとしてですね。
体重だけの速報ですが、73.9kgとなりました。
行く前の体重が、76.5kg、だったので、▲2.6kg減です。
時間的には、４日間とちょい100時間ほどの断食なので、まずまずの成果ではないでしょうか？
断食で落ちる体重の特徴はというと、ボーンブロス・ファスティングでもそうなんですけど、お腹回りの脂肪が、一番落ちるから不思議です。
顔も一回りすっきりしたのではないかと思っております。
心と体のデトックスに、水断食はとっても、オススメですよ。
さて、ゴールデンウィーク特別企画に参加していただいた皆さんも、ボーンブロス・ファスティングに挑戦してもらってます。
今日も、
「はじめてですが、お腹減らない！」
なんてメッセージをいただきました。
無理せずいけるところまで、頑張っていきましょうね。
私も、水断食に続いてボーンブロスファスティングに突入しています。
ボーンブロスファスティングの皆さんの結果を楽しみにしております！
